苗もおかげですくすく。一枚目の写真は招徳さんに納品予定の五百万石の苗。二枚目はコシヒカリの苗。同じお米ですが、苗段階でも品種間の違いがわかります。
五百万石はコシヒカリに比べて、葉っぱの幅が広く、色も濃い。
丹波西山では、今年は九つの品種をつくりますのでそれぞれ苗の違いを見比べることができます。
この時期まで桜が残るのはやっぱり平年より気温が低いのでしょう。
うちの隣のハウスで育苗をしている方は低温で発芽までに時間がかかり、病気がでてしまい、苗が400枚ほどダメになったようです。昨年のうちと同じです。
うちは、今年導入した育苗機のおかげで、最高にいい苗になりそうです。理想はもう少し背丈が低い苗にしたいのですが、背の高いものがほしいというお客さんのご注文なので仕方ありません。
根はりもよくなってきてるし、今年の苗づくりは大成功です
昔から、稲作は「苗半作」といわれています。その意味は「苗がうまく行けば、米作りの半分がうまくできたも同然」という意味だそうです。
要するに、それほど苗づくりは手間がかかり、難しいという意味で、昨年は見事失敗してしまいました。
今年は、改善点を洗い直し、対策を立て万全の体制で望んでいるので、おそらく大丈夫だと思います。明日まで、発芽機で強制発芽をさせ、それからGWまでの約ひと月、ハウスの中で育苗します。
一番精神的にしんどい時期ですががんばってのりきります!
さて、前回のブログで、温湯消毒の様子をアップしましたが、その後、積算温度100℃を目指して水に漬けていた種子を、昨日から催芽しています。
催芽とは、25℃前後の水に漬けて発芽を促すことで、発芽スピードをほぼそろわせる作業です。
昨年は温度をかけ始めた際に雑菌が入り、水が腐敗、それが原因で播種しても発芽せず、えらい目に遭いました。
しかし今年は腐敗臭もなく、非常に順調。寒い日が多かったので水温が低いかなと思ってましたが十分に温度が稼げたようで、思ったより早く発芽しそうです。
このまま夜中近くまで温度をかけ、一日陰干して軽く水分を切ったらいよいよ明後日は播種。いよいよ、本格スタートです。